「Macを購入したのでGarageBandを使ってみたいけれど、アプリが見つからない」「Logic Proも必要なのか分からない」というご相談をいただくことがあります。
GarageBandとLogic Proは、どちらもAppleが提供している音楽制作アプリです。ただし、料金や機能、入手後に必要になる設定が異なります。
初めてDTMを始める場合は、いきなり高機能なアプリを購入するのではなく、現在のMacでGarageBandを利用できるか確認するところから始めると安心です。
GarageBandがMacに見当たらないというご相談
実際のサポートでは、「MacにはGarageBandが最初から入っていると思っていたが、アプリケーションの一覧に見当たらない」というご相談がありました。
Macのモデルや購入時期、初期化の有無によっては、GarageBandがインストールされていないことがあります。また、以前は入っていたものの、ストレージを整理した際に削除している場合もあります。
このときは、まずMac App StoreでGarageBandを検索し、現在使用しているMacへインストールできる状態か確認しました。
GarageBandはMac App Storeから無料で入手できます
GarageBandは、Mac App Storeで無料提供されています。
GarageBandを探す基本的な流れ
- Macで「App Store」を開く
- 検索欄へ「GarageBand」と入力する
- 開発元がAppleであることを確認する
- 「入手」または雲の形をしたダウンロードボタンを押す
- 必要に応じてApple Accountで認証する
検索結果には、音楽制作に関連する別のアプリが表示されることもあります。名前だけで判断せず、開発元がAppleになっていることを確認してから入手します。
App StoreではApple Accountが必要です
GarageBandは無料ですが、Mac App Storeから入手するにはApple Accountへのサインインが必要です。
以前は「Apple ID」と呼ばれていましたが、現在は「Apple Account」という名称が使われています。基本的には、これまでApple IDとして使用していたメールアドレスとパスワードをそのまま利用します。
今回のサポートでも、GarageBandの操作を始める前に、App Storeへサインインできているかを確認しました。
パスワードが分からない場合
Apple Accountのパスワードが分からない状態で何度も入力を試すと、アカウントが一時的にロックされることがあります。
思い当たるパスワードを繰り返し入力するのではなく、MacやiPhoneの設定画面からパスワードを変更できるか確認します。
登録しているメールアドレス、信頼できる電話番号、確認コードを受け取れる端末なども必要になるため、アプリのインストールとあわせてアカウント情報を整理しておくと安心です。
「入手」できないときに確認すること
macOSのバージョン
App StoreにGarageBandが表示されても、現在使用しているmacOSが対応していない場合は、最新バージョンをインストールできないことがあります。
まず、画面左上のAppleメニューからMacの情報を開き、macOSのバージョンを確認します。そのうえで、App Storeに表示されている「互換性」や「システム条件」を確認します。
ただし、macOSを更新する前には、使用中の周辺機器、オーディオインターフェイス、プラグインなどが新しいOSに対応しているか確認することも大切です。
Macの空き容量
GarageBand本体だけでなく、楽器音源やApple Loopsなどを追加すると、使用するストレージ容量が増えていきます。
インストール前にMacのストレージを確認し、十分な空き容量を用意します。容量が少ない場合は、不要な動画、古いダウンロードファイル、使用していないアプリなどを整理します。
ただし、保存場所が分からないファイルをまとめて削除すると、必要な制作データまで消してしまう可能性があります。内容を確認しながら整理することが重要です。
通信環境
アプリ本体や追加音源のダウンロードには時間がかかることがあります。通信が途中で切れると、インストールが進まなかったり、追加音源が不完全な状態になったりする場合があります。
できるだけ安定したインターネット環境で作業し、MacBookを使用している場合は電源アダプタも接続しておきます。
インストール後に追加音源をダウンロードする場合があります
GarageBandをインストールして起動できても、すべての楽器音源やループ素材が最初から入っているとは限りません。
使用しようとした音源にダウンロードマークが表示される場合は、追加コンテンツを取得します。ピアノ、ドラム、シンセサイザー、ギター関連の音源などを追加すると、その分だけストレージ容量も必要になります。
最初からすべてをダウンロードするのではなく、作りたい曲に必要な音源から追加していく方法もあります。
Logic ProはGarageBandの上位にあたる音楽制作アプリ
Logic Proは、GarageBandよりも詳細な編集やミックスを行える、本格的な音楽制作アプリです。
録音した音のタイミングやピッチの調整、複雑なミキシング、豊富なソフトウェア音源やエフェクト、細かな自動化など、楽曲を本格的に仕上げるための機能が用意されています。
以前は「Logic Pro X」という名称が使われていましたが、現在の名称は「Logic Pro」です。
Logic Proの入手方法
Mac版のLogic Proは、Mac App Storeから有料アプリとして購入できます。
また、現在はLogic Pro、Final Cut Pro、Pixelmator Proなどをまとめて利用できる「Apple Creator Studio」というサブスクリプションも提供されています。
Logic Proだけを長期間使用する予定なら買い切り版、映像編集や画像制作などほかのクリエイティブアプリも使いたい場合はサブスクリプション、というように用途を整理して選びます。
料金や提供条件は変更される可能性があるため、契約前にApp StoreやApple公式サイトで最新の表示を確認します。
最初からLogic Proを購入する必要はある?
初めてDTMを始める場合は、まずGarageBandを使ってみる方法があります。
GarageBandでも、次のような基本的な音楽制作を体験できます。
- ソフトウェア音源を使った演奏
- ボーカルや楽器の録音
- Apple Loopsを並べた曲作り
- トラックごとの音量調整
- エフェクトを使った音作り
- 完成した曲の書き出し
今回のサポートでも、すぐにLogic Proを購入するのではなく、まずGarageBandをインストールし、短い曲を作りながら操作を確認しました。
制作を続けるなかで、「もっと細かく音を編集したい」「使用できる音源を増やしたい」「本格的にミックスしたい」と感じた段階で、Logic Proへの移行を検討できます。
GarageBandのプロジェクトはLogic Proで開けます
GarageBandで作成したプロジェクトは、Mac版Logic Proで開いて続きを編集できます。
そのため、GarageBandで覚えたトラック、リージョン、録音、音量調整などの基本操作は、Logic Proへ移行したあとも役立ちます。
ただし、Logic Proで編集したプロジェクトは、変更内容によってはGarageBandへ戻して同じ状態で開けないことがあります。移行前のGarageBandプロジェクトは、別名で保存したり、バックアップを残したりしておくと安心です。
アプリを入れたあとも設定が必要です
GarageBandやLogic Proをインストールしただけで、すぐに希望どおり録音できるとは限りません。
マイクやオーディオインターフェイスを使う場合は、Macのサウンド設定、アプリ内の入力・出力設定、マイクへのアクセス許可などを確認します。
また、MIDIキーボードを接続する場合は、Macに認識されているか、選択したトラックから音が出るかも確認します。
アプリの入手から最初の音を出すところまでを一つの流れとして進めると、「インストールしたが、そのあと何をすればよいか分からない」という状態を防ぎやすくなります。
アプリの入手やApple Accountの設定も一緒に確認できます
アースト ITマンツーマンは、パソコンやスマートフォンの使い方を学ぶ、マンツーマン・スタイルのリモートレッスンサービスです。
画面共有を使い、GarageBandやLogic Proの入手だけでなく、Apple Accountへのサインイン、macOSの確認、ストレージ整理、追加音源のダウンロード、マイクや周辺機器の設定まで、実際の画面を一緒に確認しながら進めます。
「GarageBandが見つからない」「App Storeでダウンロードできない」「Logic Proを購入するべきか迷っている」「アプリを入れたが音が出ない」といった場合も、現在のMacや制作目的に合わせて必要な作業を整理できます。


