今回ご相談いただいたのは、長年勤めた会社を退職され、少し時間に余裕ができた60代の方。
趣味は海外旅行とのことで、これまで訪れた国々でかなりの枚数の写真を撮りためていらっしゃいました。以前にも、その写真を使って「デジカメの写真をパソコンへ取り込む」「アルバムとして整理する」といったレッスンを行ったことがあります。
そんな写真を友人に見せたところ、「自分だけで楽しんでいるのはもったいない。公開したら?」と言われたそうです。
ご本人いわく、「お世辞に乗せられて、その気になってしまいました(笑)」とのこと。そこから始まったのが、今回のホームページづくりでした。
旅行写真をネットで公開したい。でも何から始めればいい?
最初のご相談は、「旅行で撮った写真をインターネットで見てもらえるようにしたい」というもの。
ただ、ホームページを作った経験はありません。サーバー、ドメイン、WordPress、画像サイズ……と言われても、まだ何のことかよく分からない状態です。
こちらとしても、最初から「ではホームページを作りましょう」と決めていたわけではありません。
写真を人に見てもらうだけなら、SNSやクラウドの共有アルバム、写真共有サービスなど、もっと簡単な方法もあります。正直なところ、最初にお話を聞いたときは「わざわざホームページを一から作らなくてもいいのでは?」とも思いました。
話を聞いてみると「自分のホームページ」が大事だった
詳しく伺ってみると、単に写真をネットへ置きたいわけではありませんでした。
自分の写真をまとめた、自分のホームページを持ってみたい。
そこに旅先ごとの写真を少しずつ増やしていきたい。そして、SNSのようにほかの人との交流を前提としたサービスについては、あまり積極的に使いたいとは思っていないとのことです。
なるほど。それなら話は変わります。
「一番簡単な方法」を選ぶより、「本人がやってみたい方法」を選んだ方がいい。ということで、一緒にホームページを作っていくことになりました。
最初に決めたのは機能ではなく「どんなページにしたいか」
ホームページ制作というと、すぐにWordPressやHTMLの話になりがちです。
でも今回、最初に確認したのは技術的なことではありません。掲載したい写真を見せていただきながら、「どんな旅行の写真を載せたいのか」「国や地域ごとに分けたいのか」「写真を大きく見せたいのか」「文章も一緒に残したいのか」「どんな雰囲気のページが好きなのか」といったところから整理しました。
ご本人から「こんな感じにしたい」というイメージを聞き、それをこちらで形にしていきます。
完全にお任せのホームページ制作というより、相談しながら一緒に作る感じです。
写真サイトでは、写真を載せる前の整理も大切
旅行写真をホームページへ載せる場合、撮った写真をそのまま全部アップロードすればよいわけではありません。
最近のスマートフォンやデジタルカメラで撮影した写真は1枚のデータサイズが大きく、そのまま大量に掲載するとページの表示が重くなることがあります。そのため、公開する写真を選び、必要に応じて明るさや傾きを調整し、Web掲載に適したサイズへ変更していきます。
写真の整理も必要です。
タイトルや説明を考え、国・地域・旅行ごとにまとめていきます。今回のお客様の場合、この作業は以前行った「写真をパソコンへ取り込んで整理するレッスン」の続きでもありました。
昔習ったことが、そのまま次の趣味につながったわけです。
完成後に自分で写真を追加できるようにする
ホームページは、作って完成ではありません。
今回一番大切なのは、これから新しい旅行写真を自分でも追加できることです。そのため、写真や記事をあとから追加しやすい形でサイトを作っていきました。
最初からホームページ管理システムのすべての機能を覚える必要もありません。
まずは「ログインする」「新しい記事やページを開く」「写真をアップロードする」「写真の順番を整える」「短い説明文を入れる」「公開する」。ここまでできれば十分です。
最初はこちら主導。でも少しずつ自分で
一からホームページを始めるので、最初の段階ではどうしてもこちらが操作する場面が多くなります。
「ここを押してください」「次はこの写真を選びましょう」「この部分がホームページに表示されます」といった感じで、一緒に画面を見ながら進めました。
ただ、レッスンを続けていると、ご本人からも質問が出てくるようになります。
「これは前にやった写真の取り込みと同じような感じですね」「ここを変えれば、次から自分でも追加できますか?」。こうなってくると、こちらも少し安心します。全部こちらで作って終わりではなく、ちゃんと自分のものとして覚えようとしていらっしゃるのが分かるからです。
近いうちに、新しい旅行から帰ってきたら自分で写真を追加できるようになりそうです。
最初から大量の写真を公開しなくても大丈夫
今回のホームページも、最初から何百枚もの写真を掲載したわけではありません。
まずは少ない枚数から公開し、ページの見え方を確認しながら少しずつ増やしていくことにしました。初めて自分のホームページを作る場合、最初から完成形を目指すと、写真を選ぶだけでも疲れてしまいます。
まず一つ公開してみる。
それから「次はこの国の写真を追加しよう」「旅行記も少し書いてみよう」と広げていけばいいんです。
SNSとホームページ、どちらが正解というわけではありません
現在なら、旅行写真を公開するために必ずホームページを作る必要はありません。
気軽さを優先するならSNS。家族や知人だけに共有したいなら共有アルバム。写真と文章を自分の好きな形でまとめて長く残したいなら、自分のホームページ。それぞれ向いている使い方があります。
今回のお客様の場合は、SNSよりも「自分の場所を持つ」ということに魅力を感じていました。
だからホームページを選びました。サービスありきではなく、その方が何をしたいのかを聞いてから決める。マンツーマンで相談する意味は、こういうところにもあると思っています。
完成したページを何度も見ている姿が印象的でした
ホームページが形になり、実際にインターネットから自分の写真を見られるようになりました。
ご本人は、完成したページをかなり楽しそうに眺めていらっしゃいました。「毎日、自分のホームページを見るのが楽しみになりました」と言っていただけたのは、こちらとしてもうれしかったですね。
最初は「旅行写真を人に見せたい」というところから始まった話です。
それが、ホームページを作ること自体も新しい趣味の一つになったようです。こういう変化を見ると、こちらも「ホームページにしてよかったな」と思います。
作ってほしいでも、自分で作りたいでも大丈夫です
アースト ITマンツーマンでは、パソコンやスマートフォン、ホームページなどについて、マンツーマン形式のリモートレッスンを行っています。
今回のように「旅行写真をホームページにまとめたい」「自分の作品をインターネットで公開したい」「何から始めればよいのか分からない」「最初は一緒に作って、あとから自分で更新したい」といったご相談にも対応します。
マンツーマンですので、最初から決まった教材どおりに進める必要はありません。
お客様が作りたいものに合わせたカスタムレッスン。
実際に公開したい写真・文章・データを使ったレッスン。
そんな進め方もできます。
「ホームページがいいのか、SNSで十分なのか、それすら分からない」というところからでも大丈夫です。まずは何をしたいのかを聞きながら、その方に合った方法を一緒に整理していきます。
せっかく撮りためた写真です。
パソコンのフォルダに眠らせておくだけではなく、自分なりの形で残してみるのも、なかなか楽しいですよ。


