小学校や学習塾、プログラミング体験セミナーなどで、子ども向けプログラミング教材として Scratch(スクラッチ) に触れる機会が増えています。
Scratchは、画面上のブロックを組み合わせながら、アニメーションやゲーム、物語などを作れるプログラミング学習ツールです。公式サイトでも、インタラクティブな物語・ゲーム・アニメーションを作成できる無料のプログラミング言語/オンラインコミュニティとして紹介されています。
一方で、見た目はわかりやすくても、はじめて取り組む場合は、
「画面のどこを触ればいいのかわからない」
「ブロックを並べても思った通りに動かない」
「宿題として出されたけれど、親もどう教えればいいかわからない」
といったところで止まってしまうことがあります。
今回は、Scratchの課題に親子で取り組むために、アースト ITマンツーマンでレッスンを行った事例をご紹介します。
ご依頼内容|Scratchの宿題を親子で進められるようにしたい
今回のご相談は、学習塾や体験セミナーで出されたScratchの課題について、お子さまだけでなく、お母さまも一緒に理解しながら進めたいという内容でした。
ScratchはMITメディアラボが開発した子ども向けのプログラミング学習ツールで、プログラミングの基本的な考え方を、できるだけわかりやすく学べるように作られています。
ただし、まったく初めての場合は、Scratch自体の操作に慣れるまでにも時間がかかります。
特に親子で取り組む場合、保護者の方も画面や考え方を理解していないと、家で宿題を進めるときに「どこを見ればいいのか」「何を直せばいいのか」がわかりにくくなってしまいます。
そこで今回は、親子で一緒に参加いただき、Scratchの基本操作から、課題を進めるための考え方までをマンツーマン形式でサポートしました。
レッスン内容|操作方法だけでなく「考え方」から整理
1. Scratchの画面構成と基本操作を確認
最初に行ったのは、Scratchの画面に慣れることです。
Scratchでは、キャラクターや物体を「スプライト」として配置し、ブロックを組み合わせて動きを作ります。
公式の教育者向けページでも、Scratchを使って物語・アニメーション・ゲームを作りながら、考える力を育てられることが紹介されています。
レッスンでは、まず次のような基本操作から確認しました。
- スプライトの選び方
- ブロックの置き方・つなげ方
- 実行ボタンと停止ボタンの使い方
- 画面上でキャラクターがどう動くかの確認
- 作った内容の保存方法
最初から難しい用語を使うのではなく、
「このブロックを置くと、画面上で何が起きるか」
を実際に見ながら進めました。
2. 「プログラミングとは何か」を身近な例で説明
Scratchで大切なのは、ブロックを覚えることだけではありません。
むしろ重要なのは、自分がやりたい動きを、順番に分解して考えることです。
たとえば、
「ネコを右に動かしたい」
「端まで行ったら戻したい」
「クリックしたら動き始めるようにしたい」
といった目的を、ひとつずつ小さな命令に分けて考えます。
この「やりたいことを分解する力」は、いわゆるプログラミング的思考につながります。
レッスンでは、専門用語をできるだけ使わず、日常の動作に置き換えながら説明しました。
3. 順番・くり返し・条件分岐を、難しい言葉なしで体験
プログラミングでは、基本的に次のような考え方がよく使われます。
- 順番に処理する
- 同じ動きをくり返す
- 条件によって動きを変える
これらは専門的には「順次処理」「反復」「条件分岐」などと呼ばれますが、小学生向けのレッスンでは、いきなり言葉を覚える必要はありません。
今回のレッスンでは、
「まずこれをする」
「何回も同じことをする」
「もしこうなったら、こっちをする」
という言い方で説明し、Scratch上のネコを実際に動かしながら理解してもらいました。
4. 宿題に必要なところを中心に、実際に手を動かして練習
今回の目的は、Scratchそのものを幅広く学ぶことではなく、まずは 学習塾・体験セミナーの宿題を進められる状態にすることでした。
そのため、レッスン内容も「今必要なこと」を中心に組み立てました。
- 課題で使いそうなブロックを確認する
- 画面上の動きを予想してから実行する
- うまく動かないときに原因を探す
- 少しずつ修正して完成に近づける
という流れで、ただ答えを教えるのではなく、自分で考えて直せる状態を目指しました。
レッスン結果|約4回で宿題を進められるレベルへ
今回のケースでは、約4回程度のレッスンで、知識ゼロの状態から、学習塾や体験セミナーで出された宿題をこなせるレベルまで到達できました。
また、お子さまだけでなく保護者の方も一緒に受講されたことで、ご自宅でのサポートもしやすくなりました。
親御さんがScratchの基本的な画面構成や考え方を理解していると、家でつまずいたときにも、
「どのブロックが関係しているかな?」
「思った動きと、実際の動きはどこが違うかな?」
「一度止めて、順番に見てみよう」
といった声かけがしやすくなります。
Scratch学習でつまずきやすいポイント
Scratchは直感的に使いやすいツールですが、初めての方がつまずきやすいポイントもあります。
1. 作りたいものが決まらない
Scratchは自由度が高いため、最初に「何を作るか」で迷うことがあります。
公式のLearning Libraryでは、活動例やレッスンプラン、コーディングカードなど、学習を進めるための教材が用意されています。
ただ、初心者の場合は選択肢が多すぎても迷ってしまうため、最初は「ネコを動かす」「音を鳴らす」「クリックで反応する」など、小さなゴールから始めるのがおすすめです。
2. ブロックを置いたのに思った通りに動かない
Scratchでは、ブロックの順番や組み合わせによって動きが変わります。
そのため、正しそうに見えても、順番が違うだけで想定外の動きになることがあります。
このとき大切なのは、全部を一気に直そうとしないことです。
ひとつずつ実行し、どこから動きがズレているかを確認することで、原因を見つけやすくなります。
3. 保護者がどう手伝えばいいかわからない
親子でScratchに取り組む場合、保護者がすべて答えを作ってしまうと、お子さま自身の学びにつながりにくくなります。
おすすめは、答えを教えるよりも、
「どう動かしたかった?」
「今はどう動いている?」
「違っているのはどこ?」
と問いかけながら、一緒に原因を探すことです。
最新の学習環境としてのScratch
Scratchは現在も、子ども向けプログラミング学習の代表的なツールとして使われています。
Scratch公式サイトでは、物語・ゲーム・アニメーションなどを作りながら、作品を共有できるオンラインコミュニティとして運営されています。
また、近年は子ども向けのプログラミング学習でも、単に操作を覚えるだけでなく、創造性や問題解決力を育てることが重視されています。Scratch Foundationの学習素材ページでも、子ども・家庭・教育者向けに、創造的な学習活動を支える資料が提供されています。
つまりScratchは、単なる「パソコン操作の練習」ではなく、
自分で考え、試し、直しながら、作品を作るための学習ツールとして活用できます。
まとめ|Scratchは「操作」よりも「考え方」を身につけることが大切
Scratchは、プログラミングの入口としてとても優れたツールです。
ただし、初めて取り組む場合は、画面操作やブロックの意味だけでなく、やりたいことを順番に分解して考える力が必要になります。
今回のレッスンでは、親子で一緒にScratchの基本を学び、約4回のレッスンで宿題を進められる状態までサポートしました。
お子さまだけでなく、保護者の方も一緒に理解することで、ご自宅での学習も続けやすくなります。
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- Scratchの宿題を親子で進めたい
- 子どもにプログラミングの入口を体験させたい
- スマホやパソコンの基本操作をゆっくり学びたい
- Zoomやメール、写真整理など、必要なことだけ教えてほしい
- 仕事や趣味で使うアプリの操作を個別に学びたい
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